横山三国志感想その2 人物編~

横山三国志に限らず、三国志にはたくさんのかっこいい武将さんがでてきますが、今回印象に残った順に「勝手に」ランキングにしてみました。
横山三国志中心ですので、他の小説や書籍では印象違うと思うんですけどね。

第1位!呂布奉先(りょふほうせん) 

横山三国志を読む前に他の書籍で呂布の知識があり、無駄にかっこよく再現されていて(コーエーなど)嫌いでしたが、横山呂布はかわいい!
呂布がでてくるのは、前半の少しだけど、一番喜怒哀楽が激しく、台詞にもかわいさが。
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呂布は董卓から赤兎馬他貢ぎ物をもらい、自分の名を天下にとどろかせたいと、あっさりと義理の父のていげんを殺し、
更にその後好きになった貂蝉の言葉で董卓を殺す。(貂蝉は自害)
2人も主人を殺すとさすがに行き場が無くなり放浪するが、もしも
★貂蝉が呂布と結婚していたら
★とらえた曹操が劉備の言葉で呂布を殺さず生かしておけば
単純な性格だけにいい未来だったと思うんですけど・・・

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蜀に「魏延・ぎえん」将軍がいるけど、呂布は魏延に近い存在だったかも。
魏延は、残り1人の貴重な将軍になってしまったので、何をしても処罰されず、初期に殺された呂布がかわいそう。
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ちなみに、アニメ三国志の呂布の声もかわいい。周りが豪傑かくそまじめ系な声のなか、誰かと思えば矢尾一樹さん。ラムネ&40あとね。

と言う感じで、呂布の可愛さ 一推し!で第1位です~~
三国志 (4) (潮漫画文庫) 呂布と曹操



第2位 関羽雲長(かんううんちょう) 蜀・立ち上げから
一言!かっこいい!!
嫁にもらって欲しい位です~ と言う感じに惚れてしまいました。
呂布はイラスト的にかわいく、関羽の場合ビジュアル的にというわけでは無く、
まず名前の雲長がかっこよく、性格も怒らせなければよく、
けなげな感じも良かった。プライドが高いけど・・・。

関羽は義理の息子の関平と共に、処刑される形になるけど、それ以外の息子もしっかりしていて、劉備孔明がしっかり育てていないのを見ると、その辺は関羽も張飛もしっかりしていたのではと思った。
蜀にいなければ、家族共にもっと大出世していたろうに・・・

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↑死んでも怖がられた存在です


関羽の死について・・
いくら強い武将とはいえ、手前の城(けいしゅう)に一人置きっ放しで、他はかなり離れた奥の城にいた。
蜀を侵略していく際、自分らも同じように城を順に攻めて降伏させて いたわけだから同じような戦略で芋づる式にひっくり返されてもおかしくない。
蜀は、降伏や助けにいけなかった武将をとがめたが、忠実もしくは賢い部下を「のろしの途中・関羽のそば」に置けば違った。
誰か1人でものろしを上げる際に斬り殺された って裏話でもあっても良かったと思うけどねぇ。
しかも、関羽は、けいしゅうを守りつつ、「はん城」まで落とすことになり、仕事量多すぎ・・・。
あまりにもあっけない関羽の最後で、読んだ後辛かったです・・・。
(※他の情報では、はんじょうは関羽が勝手に乗り出しただけで蜀の命令では無いらしい。)
三国志 (21) (潮漫画文庫) 関羽の不覚



第3位 趙雲子龍(ちょううん しりゅう) 蜀・立ち上げから
義勇軍を立ち上げた頃・劉備を知ったときから部下になりたかったが、当時は公孫さんの部下だったためなれず、その後劉備の部下に。

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劉備の子供を2回も助け、戦場で苦戦している際は必ず登場するけど、見かけのせいなのか、いまいちぱっとしない。孔明の危機も救っているのだが・・・。
横山三国志では、見かけは聖闘士星矢に出てきそうな出で立ち。
滅多に目を開けることが無いのでその辺も脇役状態だけど、張飛・関羽よりかなり活躍していると思う。
劉備関羽張飛の3兄妹に加えてもとおもうが、会話的に兄弟以下の扱いで、こんなに一緒にいてもよそ者なのかなぁと。
戦場に出ることも多かったけど、守りもかなり多く、もう少し活躍シーンを長めにして欲しかった。
登場回数は少なくても、一番長い登場人物じゃ無いかなぁ。
劉備に尽し、蜀でも一番活躍したのは子龍だとおもうので3位です!
最後は病死です。
三国志 (10) (潮漫画文庫) 玄徳と凶馬(主従再開・趙雲)



第4位 黄忠漢升(こうちゅうかんしょう) 白髪首とよばれる。 荊州(魏)→蜀
おじいちゃんおじいちゃんと、老人扱いされるが、黄忠に会うとき、孔明は「もうすぐ60になる武将がいる」と言っていた。

あれ?劉備も50過ぎていなかったっけ? と、思いまして、おじいちゃんは言い過ぎだと。

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↑関羽と勝負

黄忠自体老人扱いを気にしていたようだけど、ものすごく強いおじいちゃんだ!
頭も良く、忠義も有り、どうせなら10年前のおじいちゃんも登場して欲しかった・・・
蜀で活躍するが、最後は老兵として見せつけて矢にあたり死亡。
わざわざ敵に乗り込んでいったところを見ると、居心地悪かったのかなぁと。

孔明も劉備ももっと気を使ってあげればいいのにさ。人生では目上なんだから。

子龍が気になり出すまでは3位だったおじいちゃんです!


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↑黄忠 厳顔タッグはいろいろな意味で最強!
三国志 (14) (潮漫画文庫) 進攻玄徳軍


第5位 姜維伯約(きょうい) 魏→蜀
登場自体が後半。そして若い。孔明の罠で(としか言い様がない)強引に蜀に入る形になるが、時代が悪かった・・・。

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一緒に戦う同僚的な存在もいないし、蜀を立ち上げた人はいなくなり、蜀の根幹が揺らいでいて何のために戦ったのか・・・。
黄巾でも無く、漢を復興させるためでは無く、孔明にいろいろ教えてもらえるのかと思えば前線に狩り出され・・・。
こうなると誰に尽していたのか?と。
魏にそのままいれば良かったのに・・・ ということで、将来性があったのにつぶされた感じで印象濃く5位に。
三国志 (25) (潮漫画文庫) 出師の表


第6位 魏延文長 荊州(魏)→蜀
孔明が「悪いやつ」と頻繁に言うので、そういえば魏延っていつからいたかな?文庫本をとさかのぼった。
なんと14巻。30巻中のちょうどど真ん中あたりに、蜀に降伏するあたりで、黄忠を助けるシーンで登場。
孔明との相性が悪く、きっかけは孔明のプチ逆恨みにあると思う。黄忠を助ける際、主(カンゲン)を裏切った。その裏切りに対し、孔明は処罰(処刑)を望んだが、劉備がとめた。
現代でもありそうなきっかけ。孔明の思うとおりに行かなかった。
魏延は、その後30巻まで登場するのだが、その間蜀の戦闘力としての成果はよかった。
が、死期がせまる孔明に、戦闘中に殺されそうになる。(これ暗殺のレベル・当然孔明は処罰されないし)
それでも蜀に尽していたが、孔明亡き後、朝廷は魏延を恐れ、陥れる状態になり、魏延は魏にのがれる、もしくは内乱を起こす様な感じになってしまい結果、死んだ孔明の策略で殺される。
ちなみに、劉禅(劉備の子)は、魏延に和解を求めるところだった。
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活躍しているのに、孔明に好かれなかったが為に殺された!!


孔明は魏延に対し蜀の将来を思っても自分の死後まで固執する必要は無かった。
自分が死んだ後であれば、殺害に失敗しても自分には害がない。
自分が死ぬのであれば、道連れにしたい。
蜀に武将不足とわかっているのに、殺すのはただの逆恨みだよ・・・。

ってわけで、三国志上、一番報われず、一番気の毒な死に方だった。

会社でも上司には かわいがられましょうね・・・ と 教訓です。

三国志 (28) (潮漫画文庫) 孔明の帰国



と、ここまでは、蜀よりのランキングでした。
登場回数も、ストーリーも長いからね。






7位 曹操孟徳(そうそうもうとく) 魏
初期曹操をランキングに入れる事は絶対に無いと思っていたけど、読んでいるうちに曹操はいいやつに思えた。(というか変わった)
国が安定してからは、侵略よりも、呉や蜀にたいして戦うわけで、自分勝手な部分は無くなったから。
曹操のすごいところは、人を見る目と使うのがうまい。
序盤は軍師もなく?ほぼ自分で動き、戦場で惨敗しても逃げ切る運の強さも有り。
成功したいのであれば、曹操のような人を上司にした方が働きやすいかもしれない。(気が合えば)

三国志 (13) (潮漫画文庫) 赤壁の戦い


8位 周瑜公瑾(しゅうゆこうきん) 呉
そこまで思い入れがあるというわけでは無いけれど、長編の赤壁の戦いで、孔明を暗殺しようとしてことごとく失敗。

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↑これは勘違いしているシーン

ここまであからさまに孔明の暗殺を計画したのは周瑜だけかな?

行動力が早く、なかなか面白い人でした。

ちなみに、孔明の話が面白かった・良かったのも赤壁あたりの話だったと思います。

(関羽が曹操を見送ってしまうあたりまでがピーク)。

三国志 (12) (潮漫画文庫) 孔明の大論陣



9位 孫親子 孫堅 孫策 孫権
劉備が立ち上がった頃、孫権はまだちいさな子供。
当時は父の孫堅・兄の孫策が活躍していたが、孫策が孫権に実権を譲る。
父は偶然見つけたギョクジで人が変わってしまったかと思えば、呉の基盤をしっかり作り、子供に意思ごと継いだ。
親子セットで評価したい

右のページの子供が孫策

左の真ん中が孫堅 「はい」の子供が孫権

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10位 張飛翼徳(ちょうひよくとく)
10位で最後にしたかったので、誰にするか迷ってしまった・・・。
この順番までのメンツで大物と言えば孔明、劉備が残っているが、馬超もいるなぁと思ったが、馬超は後半のチクリの一つしかいい感じに描かれていなかったのでここは張飛で。

個人的に酒乱が嫌いなので、張飛はそんなに好きでは無い。
でも、劉備に会った時点で808人の黄巾族をすでに斬り殺し力は最強!
身内 家族 蜀想いで、優しいシーンも多々あった。
最後は、自分の部下に殺されるという、まさかの殺され方。
人を呪わば穴二つ 穴の隙間が無いほど限界だったのかもしれない。


↓馬超が、裏切りを見つけるシーン。

これはこれで悪くは無いけど、どうせならもっと武勇伝てきな描写が欲しかったなぁ。

あったかもしれないけど。

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番外編で言えば劉備の子供「劉禅」も、それなりに良かったと思います。

彼がいなければ、もっと人が死んでいた分けなのだ。





と、横山三国志 勝手にランキングしてみました。
チビは孫権孫策コンビが好きらしい。
呉自体あまり登場しないけど、一般的には有名兄弟ですからね。

三国志を知るまでは劉備も孔明も何となく好きだったけど、
話を読むうちに、他の将軍を評価しているうちに ますます嫌いになった次第です。

横山光輝さんは、きっともっと描きたかったと思う。でも、15年の年月ですからねぇ。
いろいろな考える課題をたくさん残し(いい意味で)
本当にうまくまとまったと思います。



この先何度か読めば、また感想も違ってくると思うけど、
この数日三国志に費やしたので、自分の通常の時間を戻さねば・・・

現実は厳しい・・・

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