読破しました!横山光輝三国志
長編で、15年かけて描かれたものを1週間で読みまして、頭の中トランス状態です・・・・
↑新品にはしおりがついていてそれも楽しみ。中古は運が良ければついている。
文庫本サイズの漫画でも、30冊くらい大抵3日あれば読み終わるけど、
読み途中も、途中で消えていった武将さんなどの行方をネットで調べ寄り道をし、
後半は1日2冊~4冊が限界で、
今は暇さえあれば読み返しています。
子供の三国志の自由研究で三国志を調べていたが、まさか私がはまるとは。
今回の記事は総まとめ感想(個別は後々更新したいと思います)
率直に、カッコイイ殿方たくさん!! でした~~。
そして、やっと三国志の意味が分かりました~~。
三国志ざっくりあらすじ
知識がゼロであれば何となく入るレベルのあらすじです。
そのまえに・・・
三国志は実話の史記と、小説の三国志演義があります。
で、大抵の漫画や小説は演義の方を再現していて、
とはいえ、作者のオリジナル話や、マトを絞っている部分もありで、
今回横山三国志をじっくり読みましたが、実際は違う って事もありです。(遙か昔の話なので定かじゃない部分も多いし)
今回の記事は、文庫版の横山三国志の感想です。
ちなみにアニメ横山三国志は漫画とはちょっとちがっています。(出会い方など)
そして、文庫版で再出版する際、衣装などをより忠実に手直し(描き始めた頃は中国と日本の状勢が良くなかったため)しているそうなので、普通の単行本しか持っていない方は文庫本版を改めて読んでもと楽しいと思います。
三国志のあらすじ(文庫本30巻・単行本60巻分の)
時代は「後漢」。
帝に国を指導する力が無く、側近と共に娯楽状態。国の状勢は悪く、黄巾族が中国全土を荒らし回っていた。
黄巾族は張角を中心に宗教団体のように広がっていた略奪などの集団。
漢の官軍が、黄巾族を取り締まっていたが、人手不足で「義勇軍」を募集する。
そこに、主人公の劉備、劉備に将来を見た関羽・張飛が義兄弟になり、義勇軍として参戦する。
※劉備は漢室の血を遠くだが受け継いでいる
参戦中官軍の曹操(そうそう)と出会う。
その頃、漢室にクーデターを起こし実権を握った「董卓・とうたく」の政権にこまり、董卓征伐のため、各武将が集まり、そこに劉備らも加わる。
董卓の右腕には呂布(りょふ)がいて、結局のところ 反董卓軍は何もできなかったが、貂蝉(ちょうせん・女)が二人を仲違いさせ最終的に董卓も呂布も倒れる。
これで、漢が元に戻ると思いきや、今度は曹操が漢の政権を握る。
曹操も自分流な政権なので、→のちの「魏」
劉備らは「漢を復興させ、正しい政治を行わせたい」と立ち上がる。→のちの蜀
その頃、孫堅(そんけん・父)がギョクジを手に入れる。ギョクジとは王のしるし。
自分こそが皇帝にと・・・。→のちの「呉」
この時点で、トップは3つだが、三国にはなっていない。
というのも、劉備は拠点がなく放浪状態だった。
劉備の周りには豪傑ばかりで、知力が無い事を知る。
諸葛亮(孔明)しょかつりょう・こうめい を軍師に迎えれば良い と言うことで、迎え入れる。
孔明は、勢いのある曹操・孫権・劉備で天下を3分にして均衡すればいいとのこと。
↑ニュアンスが違うが、劉備らは「蜀」を拠点にすることを目指すし南へ攻めていく。
で、いろいろあり、劉備は蜀の皇帝になる。
三国の状態は、呉と組んだり、 呉が魏と組んだり、いろいろな組み合わせで戦闘。(陣を広げたく城取合戦)
そこへ、呉が 蜀の手前に位置する城を守っていた関羽をとらえ殺す。
張飛の持ちかけで、孔明の助言なしに劉備と弔い合戦に行く。
張飛は部下の恨みで殺され、劉備は病死。
その間、関羽を裏切ったと、ことごとく将軍を処刑し養子の劉封も処刑。←この行重要
~ここから主人公が孔明に移る(ストーリーの3分の2を越えたくらい)~
蜀の皇帝は劉備の息子で劉禅。全くの戦闘経験と無縁な坊ちゃんタイプ。
孔明は、トップで指示するもVS司馬懿(軍師)に手こずる。
司馬懿の知力もすごかったが、蜀は人材不足だった(↑たくさん軍律で処刑したからね・・・・)
蜀は地形が攻められにくいという好条件だったが、魏に攻略されてしまい、劉禅はポツダム宣言のように平和に過ごしたいと言って克服。
あっけなく蜀が滅びる。
ちなみに魏は曹家から司馬家に乗っ取られました。
というのがざっくりストーリー。
総まとめ感想
孔明に話が移って盛り下がると思えば、そんなことも無く最後まで思いっきり楽しめた。
ざっくりストーリーには書いていないけど、たくさんの武将さんが出てくる。
同姓同名漢字違い そんけん(孫権 孫堅) そうそう(曹操 曹爽)有りで、
魏延は魏の国とは無関係だし、旗とかが、ものすごくややこしかった。
(↑名字はおおもとの姓にルーツがあり血縁は無いが、珍しそうな司馬とか、夏侯とか死んだと思ったのに血縁以外ででてきます)
数回読まないとダメですね・・・。
全くもって、死人が多い話でした。
劉備は漢室を復興・正したかったわけだが、早い段階で曹操を倒したとしても劉備の性格からそれは無理だったと思う。
自分は城の主になる器ではないと謙虚だったが、蜀を手にしてからは曹操と何ら変わりないと思った。
戦い三昧で、序盤は人として良かったけど、後半は、自分の子供の教育に疎く、部下に対しての愛情は感じられず規則に従うだけ。
それじゃあ人はついていかない。
前半は劉備の部下になりたい人が多かったけど、途中からは降伏部下か、2世しか増えていない。
諸葛亮も同様で、自分の子供は放置。姜維にさえも、兵法を伝授すると言いつつも中途半端だったし、結局前線に出していたので伝授もできない・・と。
劉禅時代は、黄巾時代の振り出しに戻った様な重臣ばかりだったし。
(↑劉禅は幼かったから仕方が無いが、劉備孔明ら大人が官僚選びに失敗している)
劉備・孔明に関しては 途中からイライラ~~
自業自得でしょ。と。劉備孔明ファンに殺されそうだが、そう思う。
一方の、曹操について。
曹操は自分勝手で嫌いだった。
でも、考えようによっては、一番取りまとめがうまかったと。
曹操は自分勝手ではあるが、劉備のように軍律にはとらわれず、「次がんばれば生かす」ので、人は活きる。(現代社会でも同じだろう)
何度か劉備と交流が有り、いつも劉備が上をいっていたが、「シカ事件」で反抗しなければ劉備の漢室の復興も叶ったろうに。。。
最終的に、自分の子供をちゃんと育て継がせ、人生がうまくいったのは曹操だと思った。
ちなみに劉備と曹操の出会いは、アムロレイとシャアアズナブルの出会いのような変な緊張感があった。
孫家
呉であるが、三国志の話が魏と蜀が目立つので、イマイチ気の毒な存在。
あっちにつられ、こっちにつられ、あっちに利用され、こっちに利用され・・・・
地道に年月送っていたんだけどねぇ。。。 周瑜がちょっと大人げなかったかな?
三国の中で、自分が住むなら「呉」が良かったかも。
三国志のストーリーが後半にさしかかった頃、主なメンツが、戦死、病死、処刑で亡くなったとき、お互いが手出しをせず、自国を成長させた。
そこに、孔明が最後の出陣。
失敗に終わるが、もしも、このとき 劉禅が、止めていたら三国はもっと長く三国でいられたかもしれない。
劉禅は困りものだが、最終的にただの平和主義者だったと思う。
もしも、劉禅が父親の弔い合戦に率先して行くような人であれば、自分らの都合でもっと人が死んでいたわけで。(千人単位、万人単位です)
三国志のストーリーのラストに、劉禅は駄目人間と表現し、
追い打ちをかけるように、劉禅の子供(劉諶)が劉禅のふがいなさに一家心中をするが、
劉禅が頼りない悪人に見えても、元々劉備は黄巾族のような、人を殺す暴力集団を根絶させるところから立ち上がっているので、この終わり方が妥当。
まぁそうでも無ければ面白い話にならないし。
誰が正とも、善とも、良とも言えず、現代で考えさせられる課題のようなストーリーだと思う。
あと、横山三国志に思ったのは女性の活躍が少なすぎた。
長編で男の子向け?のストーリーだったので仕方が無いかもしれないけど、劉備の奧さんが孫権に奪われ、その後かなり後に物々交換(平和の交渉)の様に帰された?が、一文で実際戻ってきたのかよく分からなかった。
劉備・関羽・張飛・孔明ですらいつのまにか子供が居て、奧さん1回でも登場しては・・ と思った。(それぞれに奧さん数人はいるよね?)
でも全般的に面白かったです。読みやすかったし!
自分や他人がどの人物に近いのか考えるのも、住んでみたいのかを考えるのも面白い。
私は、平和主義だけどのんびりすぎる劉備 孔明が好きになれず、
曹操の下にいれば絶対に文句言って殺されるだろうから
呉で普通の生活を、と言う感じかなぁ。なんだかんだで安定してたし。魏と蜀が絡んでこなければ普通に国家だったと思う。
自分の性格は張角かも。上司も部下も欲しくなく、武将にはなりたくないから、どこにも属さずなんかしでかしてそうな感じがします。男女差でなんとも言えないけど(笑)
今後はもう少しよく読んで、煮詰めたい。
その他 感想は後日~
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