吉祥天女感想です。
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最近、横山光輝さんの漫画を古本でチェックしているため
自然と 「よ」に目がいき、全2巻で完結だったので購入した吉祥天女。

吉田秋生さんの漫画はバナナフィッシュはな~んとなく覚えています。
黄色い単行本で女子がきゃぁきゃぁ騒ぎながら読む本と言う印象でして・・・

ずっと、読んでみたい漫画家さんだったので購入。

吉祥天女感想とあらすじ(ネタバレ注意)
今回のあらすじは、ざっくりでネタバレになるほどでは無いのですが、まっさらで読みたかったらこの記事は読まないでくださいね。

あらすじ
まずはアマゾンのあらすじコメントより
昔々、天女が地上に降り来たり、
神官の息子と夫婦になった……。
伝説的な由来をもつ
叶家の娘・小夜子が街に帰ってきた。
17歳。凄絶な美貌。
地に囚われた自らの運命を呪う少女。
そして転入先の高校には、
叶家の財をねらう遠野家の暁と涼がいた。
陰謀渦巻くこの街で、
小夜子の領域を侵す者が次々に死んでゆく。
青春の白日夢にも似た、
吉田秋生の幻想綺譚。

↑というのが、出版社コメントなのですが、私の主観はちがいます。
アマゾンに載っているコメントは
なんか、けっこう「盛っている」感があり、
天女が悪役で、地上に戻ってきて(もしくは乗り移った)周りの人間を殺していく感じだが、

実際は、普通の女の子に生まれれば 的な話である。

魔性的雰囲気の、小夜子が転校してくる。
小夜子は、生活も性格も正反対の麻井由似子と友達になる。
小夜子と、由似子には、実は過去に共通の重い心の傷(トラウマ)がある。

小夜子の叶家は、天女伝説の末裔と言われていて、養子をして継いでいた。
叶家内は、不倫・財産がらみでドロドロしている。

一方、叶家とつながりがある、遠野家は叶家と婚約し財産を手に入れたい。
遠野家には、涼と暁がいて、暁が小夜子と婚約をしようとしていた。

小夜子・涼・由似子はクラスメイトになる。

小夜子に手を出す男性は自滅(死亡)する。
小夜子は絶対に疑われない。

しかし、涼は因果関係を探ろうとする。

そして。。。 って感じでしょうか。
あとは、直接読んだ方がスリル感があります。

感想
スリル的要素は別として、
私は小夜子と由似子に注目したい。してほしい。
互いに住む世界が違うと感じ、お互いがうらやましかった。
かといって羨むわけでは無く、それでなっとくし、そこまでだ。


小夜子は「天女という偶像」
血筋だけでは無く 見かけが偶像(天女) そのものなわけで、
立っているだけで男が寄ってくる というか、生きていくためには仕方が無い行動をたくさんし、起こってしまった。

由似子は「普通に素直」
疑問を良いように解釈。


もしも2人の立場が逆であったら
由似子が叶家の人間だったらやられっぱなしだったろうし、
小夜子が麻井家の人間であれば家族関係がおかしくなっただろう。
少なくとも兄はあんなノリでは無いはず。

このストーリーの出だしは麻井家で終わりも麻井家。
由似子はあくまで転校生扱いで進んでいる。

お互いの傷も、最終的には癒えた結果になる。
サスペンス要素よりも、私はこの関係の方が好きだったな。

矛盾点なのか、謎はたくさんあった。
羽衣は火災で焼けたけど、実際のところ火災を起こしたのは身内だから羽衣は運び出せたはずだし、謎なのか、たまたま矛盾してしまったのか そこが謎です。

まぁ、多少の突っ込みは入れず(そもそも時代が仲村トオルとか松村雄基的な感じだから)
さらっとドキドキしながら読むのが楽しいかもしれない。

が!

一つ、文句を言わせて頂くとすると・・・

香山リカ ネタバレし過ぎ!!!!


正直、ショックでした・・・・
私は巻末のコメント・エッセイをちゃんと読むのですが、
1巻の香山さんのコメントに、2巻の核心的ネタバレが書かれているのです。
これには驚いた・・・・。
まだ、1巻では出てこない重要なことが書かれていて、初めは原作でもあるの?と思って読んでいたが、
だんだん・・・もしかして2巻のネタバレ? 的な感じの事が た・・・く・・・・さん・・

これって
どうなの?????

何十巻も続く漫画であれば、多少ネタバレ的なエッセイが出てきても仕方が無いけど、2巻しかない本でこの仕打ちはザンネンでした。

ちなみに、2巻のエッセイは呉智英さん。
何を書いているのかさっぱりわからないエッセイ。
遺伝子のことやらソ連のことやら・・・なんか関係ある?

漫画が面白かったが、エッセイはちょっとミスキャストだね。


そんな、吉祥天女。
是非読んでくださいな。損は無いです!

1巻 エッセイは最後に読んでくださいね


2巻 次は何が起こるのかドキドキです。


単行本版



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